2011年1月28日金曜日

住宅リフォーム助成--宮古市を視察

 126日、岩手県の宮古市に「住宅リフォーム助成制度」を視察に行きました。

宮古市では今年度限りの事業として、20万円以上の住宅のリフォーム工事をおこなった市民に、一律10万円の助成をしています。当初5000万円の予算で始まりましたが、2週間で申し込みが満杯になり、補正予算を2回組んで、とうとう3億5千万円までになりました。3月末には宮古市の持ち家のうち5軒に1軒がこの制度を使ってリフォームすることになる予定です。

この制度を提案した宮古市の民主商工会さんに伺ったところ、「廃業しようと思っていた業者が元気になって営業が続けられるようになった」、「久しぶりにすし屋に入った」、「飲み屋の借金を払った」、「たまった税金も払った」など、町じゅうが大変な盛り上がりになっているとのことでした。5軒に1軒といえば、そこら中で工事していますので、街中で評判になり、「うちもやってよ」と声がかかります。

市役所に行ってお話しを伺ったところ、「市役所の仕事はいつも怒られてばかりですが、今度の仕事は市民からも、業者からも喜ばれています。行政冥利につきます。来年度もやりたい」と担当課長が言っていました。

旭川市では、1,160億円の巨費を投じた北彩都あさひかわ、いわゆる駅周辺開発はまもなく終わります。そういう中で、新たな大規模事業では、地元の中小業者に仕事が回りません。地元の中小企業向けの仕事づくりがどうしても必要です。公共事業の発注では小規模修繕登録事業を広げて、身近な公共事業に切り替えていくことが必要です。民間の仕事では「住宅リフォーム助成制度」が有効です。これらの仕事は、大工さんも、内装、外装、板金、塗装、設備、電気、水道など、みんなの仕事が増えることになります。大企業が入る余地はありません。

私は、この「住宅リフォーム助成制度」を旭川市に提案したいと思います。関係団体や市民の運動を広げて、少しでも地元経済を元気にしていきたいと思います。

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