2010年3月29日月曜日

暴風雪被害の支援措置 旭川市独自に20%助成を検討中

 3月29日、日本共産党旭川市議団として旭川市に対し「暴風雪による農業被害への支援措置」を求め、小松晃団長、のとや繁幹事長、太田元美議員、石川厚子市政相談室長が要望書を提出しました。藤田敏男農政部長、青山泰久農業振興課長が対応しました。
 市議団が26日に行った被害農家の調査では、「ハウスの建て替えに200万円かかる、1年間分の利益に相当する、これでは春からただ働きになる」という声や、「損壊したハウスの大半は水稲の育苗ハウスで稲の作付けに遅れが出かねない」、「ハウス資材も手に入りにくくなっている」、「共済だけでは経営継続への補填として不十分」など、様々な実態が浮かび上がりました。また、高齢化した農業者からは「今回の災害を機にやめざるをえない」という悲惨な声も上がっていました。
 市議団は、これらを踏まえて市としても早急な支援措置をとるよう求めました。
  藤田農政部長は、「平成16年の暴風雨の時と同じように、災害復旧対策の措置が必要。5月の連休明けには被害額が確定するが、市としては共済の対策に加えて20%助成の方向で検討している。前回の教訓からも、復旧作業を急ぐこと、必要な資材の確保も各農協にお願いしていく」と応えました。

暴風雪によるハウスの被害調査

  3月21日の暴風雪によって、瞬間風速が34?を越えた旭川市内では、ハウスの損壊が240戸で490棟にのぼっています。
 26日早朝、日本共産党旭川市議団は真下紀子道議とともには、被害農家を見舞いながら状況調査を行いました。
 東旭川共栄の農園では24〜25棟のハウスでねぎ、たまねぎなどの苗を作っています。暴風雪の中、被害を最小限にしようと様々対策をとったにもかかわらず、そのうち3棟が風で浮き上がり、ハウス用パイプがグニャグニャに曲がって無残に倒壊していました。
 農家の方は「建てかえの金額は1年分の利益に相当する。これでは春からただ働きになる。」と述べていました。
 「共済があっても全額補填にはほど遠い」「資材も手に入りにくくなっている」「水稲農家では間に合わないところも出るのでは」など営農への影響を懸念する声が出ていました。


2010年3月25日木曜日

第1回定例会閉会 のとや議員が反対討論

3月25日第1回定例会は本日閉会しました。
日本共産党を代表してのとや繁議員が反対討論に立ちました。以下、討論の内容を紹介します。

日本共産党は、議案第32号・平成22年度旭川市一般会計予算、議案第33号・国民健康保険事業特別会計、議案第38号・駅周辺開発事業特別会計、議案第43号・後期高齢者医療事業特別会計に賛成できません。以下、簡潔にその理由を述べます。

■ 平成22年度予算について、市長は、交付税の増額などで一息ついた予算と述べました。しかし、一方で国民健康保険料は大幅な引き上げになります。この議会の中では、旭川市の国民健康保険が全道一高い保険料であり、また黒字を出していながら引き上げになることが明らかになりました。西川市長になってから毎年の大幅引き上げであり、市民の負担は限界を超えています。全体の予算が増額になっている中で、何故、国保だけ厳しい措置になったのか理解できるものではありません。
また、国が旭川市に対し、地方分権に反する不当な指導を行い、市独自の二割軽減措置を廃止させようとしたことが明らかになりました。参議院厚生労働委員会で日本共産党の小池参議院議員の質問に対し、長妻厚労相は「自治体の自主性と自立性に配慮を欠いたものになる恐れがある、地方厚生局に注意を促す」と答弁しました。これを受けて西川市長は総括質疑で「重く受け止める」と答弁し、事実上軌道修正せざるをえないことになりました。
いづれにしても、市内経済の状況や市民生活にしっかり配慮した施策が求められています。
■ 鉄道高架事業については、これまでの議会答弁では「工事費、過年度も含め精査する」としてきたにもかかわらず、新年度予算では具体的な取り組みが見えません。
それどころか、平成22年度予算審議の現在においても、新年度予算の積算根拠までは明らかになっておらず、適切かどうか判断することさえ不可能であり、議会意思を尊重した予算提案とはなっていません。
また、北海道と旭川市の負担割合は50対50に定められています。しかし、新年度の旭川市の負担割合が63.7%であり、過年度分を支払っていることは明らかであり、地方自治法の精神に反する「禁じ手」に手を染めた「脱法行為」と言わなければなりません。 
市長が「反省している」「望ましくない」というのであれば、コンプライアンス違反の状況をただちに解消する手立てを取る必要があります。
■ 北彩都あさひかわの土地利用については、これまでの議会答弁では、既存商店街と同種の機能はつくらない、大型店は必要ない、JR所有する土地でも協定などを行うとしてきたことが再確認されました。しかし、実際にはこの立場では何も対策が取られていないことが明らかになりました。
それどころか、西川市長は、賑わいになれば何でも歓迎するかのような発言にいつの間にか変わっています。商店街のみなさんや市民の中から「話が違う」と言われてもしかたがない状況を、旭川市自らがつくってきました。
これまでの対話の内容を一方的に変更するのは、「対話重視」以前の問題ではないでしょうか。
今からでも、既存商店街や広範な市民と十分な議論をつくし、中心市街地の活性化の方向を見定めていくこと、北彩都あさひかわの土地利用のルールを定め、莫大な税金を投入してつくった本来の利用目的に沿った使われ方になるように、積極的なコントロールをおこなうことが、事業執行のうえで急務であると言えます。

■ 後期高齢者医療制度については、保険料の引き上げにより、4月から一人あたり3,102円の負担増になり、高齢者の生活をさらに圧迫するものとなります。
昨年の総選挙の結果によって、制度自体が廃止になる、保険料の負担が軽減されるという、高齢者の期待に反するものになりました。市としても特段の配慮がありません。
大綱質疑で、西川市長が市民負担のトリプルアクセルを踏んだことを紹介しました。これまでも指摘したとおり、JRが喜ぶ鉄道高架事業に70億円もの増額をしたために、市内業者が参入できる土地区画整理などを削らざるを得ないことになりました。疲弊する市内経済に配慮がないと言わざるを得ません。
国民健康保険料を毎年大幅に引上げて、全道一高い保険料にしたことも、格差と貧困に苦しむ市民生活に配慮がない結果となりました。
財政再建を優先するあまり、市民のくらしや市内経済を置き去りにしてはならない、くらしも財政も立て直す方向性に切り替える必要がある、ということを申し述べて、日本共産党の反対討論とします。

2010年3月22日月曜日

銀メダルおめでとう  アイススレッジで日本初

3月21日、バンクーバーパラリンピック、アイススレッジホッケーで日本チームが念願の銀メダルを獲得しました。日本チームとしては初めてのメダルを手にしました。
おめでとうございます。
これまで日本チームは何度も旭川で合宿を行い、市議会文化スポーツ議員連盟(会長・のとや繁)としても応援してきました。
旭川からは永瀬充、三澤英司、伊藤仙孝の3選手が日本代表としてバンクーバーで頑張りました。
先日開かれた文化スポーツ議員連盟の役員会では、議場での報告会も含めて、健闘を讃えたいと議論になりました。
写真は昨年の夏、おぴった祭で交流した時のもの。真ん中の車イスの方が日本代表の守護神、ゴールキーパーの永瀬充選手です。

歩くスキーを身近に  東光スポーツ公園などでも可能に

 3月の議会中のある朝、家の前で雪かきをしていると、近所の方が歩くスキーをかついで行きました。声をかけると河川敷まで行くとのことでした。
 のとや繁議員は、東光スポーツ公園など身近な公園を冬期間でも利用できるようにできないかと、これまでも指摘していましたので、早速、予算議会で質問しました。
 バーサー大会が開催されたが、参加者が減っているのは残念なこと。もっと裾野を広げ、市民が身近に楽しめるようにすることが大事ではないか。公園などの外周や歩道を歩くスキーで使えるようにできないか。
 長谷川明彦社会教育部長は、「東光スポーツ公園については、担当の土木部と協議し、冬期間の施設の有効活用の観点から、歩くスキーコースを整備したい」と答弁しました。


留守家庭児童会の待機者  東光小などの対策急げ

 のとや繁議員は、今回の議会で、留守家庭児童会の待機児童の問題を取り上げました。
 例えば東光小学校では、留守家庭児童会の定員が八十名ですが、新一年生の希望者だけでも六十三人、三年生まで合計すると一一八人、待機者が多数出ることになります。
 東光小学校では近くに団地が造成され人口が急増していますので、子ども達が増えるのも当然です。
 のとや議員は全市の実態を把握し、空き教室の利用など緊急な対策を行うこと、子育て支援部と学校教育部がバラバラでは対応できないと指摘しました。
 市は、「十分協議し、知恵をしぼり工夫しながら対応」すると答弁しました。


オール旭川で総合的な運動を  発達障がい児の高等養護設置

 3月9日の市議会大綱質疑では、のとや繁議員が発達障害児の高等養護の設置について、期成会もできた中で、今後はオール旭川での総合的な運動展開が必要になると指摘しました。
 この問題が市議会で議論になったのは、2008年第一回定例会の大綱質疑で、のとや議員が取り上げたのが最初でした。
 のとや議員は、旭川市の近郊の高等養護学校には、知的障がいや肢体障がいの重い子らが多く、知的障がいや肢体障がいがない発達障がいをもつ子らは、遠く離れた美深や小平、雨竜などの高等養護学校へ行くしか選択の余地がないと指摘し、「何故、北海道第二の都市に発達障害を受け入れる高等養護がないのか、旭川市は医療や福祉の機能も充実しているのに、何故、高校生活だけ遠くの学校で切り離されるのか」と、北海道に強く働きかけるべきではないかと改善を求めてきました。
 その後二年間、議会では多くの議員がこの問題を質問するようになり、お母さん方の運動が広がり、10万筆を超える署名運動に発展し、現在は西川将人市長を会長とする期成会もできました。
 今後は様々な立場の違いを超えて、オール旭川での総合的な運動展開が必要になります。
 この運動とも連動して、アメリカで自閉症児の専門教育を行っているボストン東スクールのジャズバンドを、今年の五月に呼ぶ企画が進行しています。北海道とマサチューセッツ州の姉妹提携20周年にもあたり、様々な分野から期待が高まっています。
 高等養護設置の運動は、旭川の子が、旭川で学び、旭川で生きていける、「地域で共に生きる」ということをしっかり活かした運動をすすめていくべきではないでしょうか。


特別支援学級が全校に  学校全体で支援体制を

 昨年、東光小学校に通う児童のお母さんから相談があり、子どもが別の学校の特別支援学級に通うため授業の途中で抜ける、戻るときも途中で入るので大変、しかも親が送迎しなければならない、自分の学校に特別支援学級を設置してもらえないかと相談がありました。
 早速、対象児童のお母さん達に集まっていただき教育委員会への申し入れを行いました。
 また、のとや繁議員が第二回定例会で取り上げ、新年度から、原則として小学校全校に特別支援学級が設置されることになりました。
 のとや議員は、3月18日の予算分科会でも取り上げ、全校設置になる中で、学校の基本的スタイルとして確立すること、普通クラスとの十分な連絡調整を行うよう質疑し、学校教育部からは「学校全体として支援を行う体制の充実を図る。担任等が密接に連携を図り交流や共同学習に取り組み、理解をさらに深める」と答弁がありました。


2010年3月16日火曜日

春のつどい 参院選勝利めざし交流

3月14日、のとや繁市議の活動地域の後援会合同で「春のつどい」が開催され、84人が参加しました。
来賓として出席した旭川市後援会の水島能裕事務局長は、夏の参議院選挙で日本共産党と「はたやま和也」の勝利にむけて今から対話を広げようと訴えました。
予算議会の真最中に駆けつけた真下紀子道議、能登谷繁市議、それぞれから議会報告を受け、おいしい食事と、後援会ごとのうたや踊りなど楽しい企画でひとときを過ごしました。
特に、千代田後援会の「格差と貧困、ひな祭り」の寸劇では、議員の飛び入りもあり、笑いと喝采であふれました。
写真は、寸劇「格差と貧困ひな祭り」に飛び入り参加した真下紀子道議(マイク)、のとや繁市議(右)。

2010年3月15日月曜日

留守家庭児童会が定員オーバー

 家の近所にある東光小学校に通う児童のお母さんから電話がありました。
 昨年も連絡があり、子どもがとなりの学校の特別支援学級に通うため、授業の途中で抜けて、戻るときも途中で入るので子どものストレスが大変、しかも親が送迎しなければならず負担が重い、自分の学校に特別支援学級を設置してもらえないかと相談がありました。
 対象児童のお母さん達に集まっていただき、お話を聞かせていただき、教育委員会への申し入れ、議会質疑を通じて、新年度から小学校全校に特別支援学級が設置されることになりました。
 今回の電話は、そのことに対する喜びの声とともに、さらに別の相談が寄せられました。近くに団地が造成され人口が急増し、新年度に入学する1年生が増えたため「留守家庭児童会」が定員オーバーになり、待機者が出ているとの情報でした。
 すぐに実態を調査し、改善できるように取り組みたいと思います。


2010年3月11日木曜日

ワンストップ・サービスの常設化を検討

 のとや繁議員は、3月9日の旭川市議会大綱質疑に立ち、旭川市が年末年始の休み返上で取り組んだ「ワンストップ・サービス」の常設化を求めました。
 市は「関係機関と協議しながら支援体制について検討する」と回答しました。
 ワンストップサービスは、2009年12月の議会で、のとや繁議員が「旭川に死ぬために帰って来た」と言う相談もあり、年末年始に失業者が寒空のもと路頭に迷うことがないよう、一ヶ所で相談できるワンストップサービスを市の責任で取り組むべきではないか」という質問に答えて実現したものです。
 市は、12月30日から1月4日、午前9時から午後5時まで、生活保護、生活つなぎ資金、住宅手当などについて、相談に限らず申請の受付を実施するよう対応しました。社会福祉協議会やハローワークも含めて1ヶ所で相談できるように配置しました。


生活つなぎ資金の改善

 のとや繁議員は、3月9日の旭川市議会大綱質疑に立ち、生活つなぎ資金の貸付の手続きについて、現行では民生委員の記名・押印が必要とっているために居住地まで戻る不便さや、一日・一世帯1000円の貸付金額とする内規での運用が生活実態に合わないことを指摘してきました。
 宮森雅司福祉保険部長は、「民生委員の記名・押印については、廃止の方向で検討する。一日当たりの貸付額については、世帯構成に応じた額を支給する等、見直しを検討していく」と答弁しました。


2010年3月4日木曜日

自閉症児のジャズバンド、ボストンから招聘

 「ジャズマンスイン旭川」の実行委員会で、今年5月28〜30日にかけてアメリカの自閉症児教育の専門学校である「ボストン東スク−ル」の生徒のジャズバンドを招聘することを決定しました。
 10年前にもきていただき大変好評でした。今年は北海道とマサチューセッツ州との姉妹提携20周年にもあたり、しかも旭川の発達障がい児の高等養護学校誘致運動にも連動する取り組みとして、期待されています。
 日本在住のプロ演奏家、椎名豊(p)、ルイス・バジェ(tp)、広瀬潤次(ds)、佐々木義生(b)が応援に入り、さらにトロンボーンまたはサックスを要請する予定です。
 地元のジュニアジャズオーケストラとの競演も楽しみです。

 市民むけのコンサートは5月30日の午後から行う予定です。乞うご期待!

2010年3月2日火曜日

のとや繁の大綱質疑は3月9日

のとや繁の大綱質疑は3月9日(火)午後1時からになりました。主な内容は以下のとおりです。

■ 2010年度各会計予算について
くらしも財政も立て直す予算編成の方向性
市長の政治姿勢について
■ 格差と貧困から市民を守る取り組み
市民のくらしを守る取り組み
医療、福祉の充実について 
■ 元気な旭川をつくる取り組み
まちづくりについて
経済・産業の振興
雇用対策について
■ 安全安心、環境対策について
■ 子育て、教育の充実について
■ 文化・芸術・スポーツの振興について

2010年3月1日月曜日

僕があげたい金メダル

 フィギュアスケートの女子は感動しました。金ヨナさんと浅田真央さんの闘いはすごい、レベルが高いですね。安藤美姫さんも頑張りました。
 そういうなかで僕が一番感動したのは、鈴木明子さんでした。ウエストサイドストーリーの音楽にぴったりの演技。特に終盤、曲がマンボ調に転換した後、手をグルグル回しながら弾けてしまい、ノリノリというよりは爆発したという感じでした。演技が終わった後も、感動がおさまらず、震えがとまらないという有様。
 すごい迫力!僕があげたい金メダルは鈴木明子さん、あなたです。摂食障害を克服し良く頑張りました。

 次の日の新聞を見て、またビックリ。五輪目前の2月に入って、ウエストサイドストーリーでアカデミー賞の助演男優賞に輝いたジョージ・チャキリスから鈴木明子さん宛てに手紙が届いた。「時がたっても受け継がれていることがうれしい、オリンピックの成功を祈る」という内容でした。手紙を見た鈴木さんは、悩んでいたジャンプのことなんてどうでも良くなった。こうして自己ベストが生まれたとわかりました。
 なるほど!すごいストーリーですね。