8月10日、札幌市で開催された「未来につなぐ森づくりの集い」に出席し、北海道における森林・林業の活性化について学びました。
●基調講演『持続可能な森林づくりのために』講演者/黒瀧 秀久 教授
(東京農業大学オホーツクキャンパス 生物産業学部環境経済学研究室)
●ディスカッション(鼎談)『森・人・地域へのYell(エール)』
浜田 久美子 氏(森林ライター、NPO共存の森ネットワーク理事)
山本 牧 氏(NPO森林再生ネットワーク理事、ヒグマの会副会長)
黒瀧 秀久 教授
●基調講演と鼎談の中から学んだこと
森の叫びが都市の市民に届かない現状があります。木を切ることは環境破壊、悪いことと思っている市民もいるとのこと。森林の成り立ちや、林業の現場を見せる、木が住宅になるまでの循環を見せるなど、もっとエンドユーザーに向けての情報発信が必要です。
林業の制度や補助金が現場の感覚とズレている現状もあります。補助金の範囲でしか手がかけられない実情もあります。
産業としての大きな問題は、農産物と違い、林業には国境措置がない、フリー・トレードであり、これでは海外の木や木以外の材料と競い合いになり、採算が取れないのが現状。
行政の側でも現場をもっと理解する必要があります。スウェーデンのシステムのように林業の現場を経験してから、チェックする立場に立つべきではないかとも指摘されました。
森林再生ネットの山本牧氏は、旭川市に山林をもち、市民と森林を結びつける活動を展開しています。森林教室の開催や提案型の森林整備なども行っています。旭川市としても、大いに力を借りたいところです。
2010年8月10日火曜日
未来につなぐ森づくり
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