北海道旭川市で昨年3月、中学2年の女子生徒が凍死状態で発見された問題で、旭川市教育委員会と第三者委員会は15日、加害者7人が6項目のいじめを行ったとする中間報告を発表しました。併せて、いじめと死亡との因果関係などを含め、8月末をめどに最終報告をするとしました。
遺族の代理人は、「いじめは人の命を奪う恐ろしい行為だと加害生徒に自覚してほしい」とする遺族の談話を出しました。
第三者委員会が3月27日、いじめがあったと認定し遺族に報告。その後、教育委員会に14日に報告し、15日教育委員会が内容を公表しました。
第三者委員会の中間報告では、スマートフォンで性的な動画を送らせたり、お菓子等の代金をおごらせる行為を繰り返したことなど、6項目でいじめがあったと認定しました。
日本共産党の能登谷繁市議は8日の経済文教常任委員会でいじめの認知について質問しました。黒蕨真一教育長は、「いじめとして取り上げる事実6項目が示されたことを教育委員会として厳粛に受け止め、深く反省し、お詫び申し上げたい」と謝罪しました。
日本共産党旭川市議団は、昨年5月以来12回の議会質疑を行い、2020年11月に当該生徒が「いじめを受けている」、「性的ないじめで今も苦しんでいる」と民間の相談窓口に相談していたことを明らかにし、「生徒が川に飛びこんだ2019年当時、いじめと判断すべきであった」、「第三者委員会の調査は、いじめがあったかどうかだけでも中間報告すべき」と、繰り返し求めてきました。今回、いじめがあったと認定しましたが、19年当時、なぜ学校も教育委員会もいじめと認定しなかったのか、死亡に至った過程や再発防止策も含めて、徹底した調査と真相解明を求めています。
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