2005年6月17日金曜日

<i><b>神楽3条通</b></i> 建設常任委の質疑

 旭川市議会は16、17日、神楽三条通の移転補償問題で委員会の最終質疑がおこなわれました。能登谷繁議員が、図面や説明書などを改ざんしたと指摘し、市は元市議が関係する選挙事務所や動物病院が道路用地に突出しているように「わかりやく示す」ため、「平面図を修正した」ことを認め、菅原功一市長が陳謝しました。



 神楽三条通線の移転補償問題は、菅原市長が元市議から「三千万円を返せ」と訴えられ、一円も返済されていないのに和解、その後、元市議氏らに2億円以上の移転補償費が支払われた問題であり、先の第1回定例会で、地方自治法98条1項の検閲検査権限が建設公営企業常任委員会に付与され、検査が行われてきました。
 能登谷繁議員は、市長が前日の質疑で他の議員に対し「部の行っていたこと」「報告を受けたこともない」と答弁したが、実際には専決者として判子を押して決済し、事業をすすめる立場だったのではないかと追求し、菅原功一市長は「判子を押して決済した」事実を認めました。
 能登谷議員は、「平成13年に市の委託業者が作製した用地平面図では、元市議の関係する動物病院と選挙事務所は道路用地に接していない。しかし、議会に提出した図面や、北海道に説明に使った図面は、2つとも用地に突出している。元市議に補償しやすくするために改ざんしたのではないか」と迫りました。市は「2つとも実際に突出している。わかりやすく説明するため強調した図面を作った」と認めました。
 また、能登谷議員は道路幅が当初の都市計画に比べ2メートル拡幅された点について、市は「道の街路事業要領が改正され、道との下協議で指導されたため拡幅した」と説明していたが、要領では変更することが必須ではなく、決定権は旭川市にあり、市の判断で変更したはずと追求し、市は最終的に「市が判断した」ことを認めました。
 さらに、北海道に対する説明に成果品の説明書を改ざんして使用したことや、その結果を「道が了承した」「元市議の補償をすすめてほしい」など、事実無根の報告を復命書に添付していたことも明らかになっています。
 これらの質疑を受けて、菅原功一市長は、「(図面が)元のものでない、成果品の形になっていないなど、反省しなければならない。申し訳ない。事務の改善を真剣にやる。」と陳謝しましたが、自らの責任には触れませんでした。

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